これから児童指導員として働くために身につけておくべきスキル・資格【児発・放デイ】

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療育

キャリア

PT/OT/ST

発達支援

専門性

児童指導員任用資格

児童発達支援管理責任者

未経験

転職

児発

放デイ

児童指導員として療育業界で働くことに興味を持っている方も多いと思います。特に、発達障害を持つ子どもたちへの支援や放課後等デイサービス、児童発達支援など、さまざまな場所で活躍できるチャンスがあります。今回は、これから児童指導員として働くために、どんなスキルや資格を身につけておくと良いかをご紹介します。未経験でも挑戦できる職種ですので、ぜひ参考にしてください。

■ 児童指導員として働くときに必要なもの

1. 未経験でもOK!

児童指導員は未経験でも始められる職種です。多くの放課後等デイサービスや児童発達支援の施設では、「子どもと関わる仕事がしたい」「支援が必要な子どもたちの成長に貢献したい」という熱意があれば、未経験の方も歓迎されることが多いです。

ただし、厳密に言えば「児童指導員」という肩書きで働くには「児童指導員任用資格」という基準を満たす必要があります。多くの場合、福祉や教育系の学部を卒業した方や、保育士資格、教員免許、または福祉関係の実務経験がある方が対象となります。しかし、任用資格がなくても、サポートスタッフや支援員として経験を積み、後から必要な資格を取得することも可能です。まずはスタートしてみることが大切です。

2. 子どもがとにかく好きであること

言うまでもなく、子どもと関わる仕事をするうえで「子どもが好き」という気持ちはとても大切です。発達に遅れがある子どもたちは、一人ひとりの個性や特性が異なり、時にはじっくりと関わる必要がある場面も多くなります。そのため、長期的な視点で一緒に成長を見守る姿勢が必要です。

「子どもの成長に寄り添いたい」「一緒に小さな成功体験を積み重ねたい」と思える方には、この仕事が大変やりがいのあるものになるでしょう。日々の支援のなかで、子どもたちが少しずつ自分に自信を持ち、喜びを感じる瞬間に立ち会えるのは、児童指導員ならではの特権です。

3. 柔軟なコミュニケーションスキル

児童指導員として働くには、柔軟なコミュニケーションスキルが求められます。支援が必要な子どもたちは、コミュニケーションが得意でない場合も多く、言葉以外の方法で気持ちを表現することもあります。そんな時、表情や仕草から相手の気持ちをくみ取り、安心感を持たせる柔軟な対応力が必要です。

また、子どもだけでなく、保護者の方や他のスタッフとも円滑なコミュニケーションを図ることが重要です。保護者の方との信頼関係が築けることで、子どもに対する支援もよりスムーズに進められますし、チームとしての連携も大切になってきます。相手の立場を理解し、適切なコミュニケーションをとる力を身につけることが、児童指導員としての成功に直結します。

4. 臨機応変に落ち着いて対応する力

療育現場では予想外の出来事が起きることも多いため、臨機応変に対応する力が求められます。例えば、子どもが突然泣き出したり、予想外の行動をとったりすることもありますが、冷静に状況を見極め、適切な対応をとることが必要です。

この力は一朝一夕には身につきませんが、経験を積むなかで次第に養われていくものです。「まずは落ち着く」「一歩引いて状況を整理する」という基本姿勢を常に心がけることが、子どもにとっても自分にとっても安心感につながります。

■ 児童指導員として持っておくと役立つ資格

児童指導員の仕事を進めるうえで、児童指導員任用資格以外の資格は必須ではありませんが、特定の資格を持っているとスキルアップやキャリアアップに役立ちます。ここでは、特に役立つ資格をいくつかご紹介します。

1. 発達障害児支援士

発達障害児支援士は、発達障害を持つ子どもたちへの適切な支援方法や知識を身につけるための資格です。子どもの特性や発達に応じたサポートの方法を学べるので、療育の現場ではとても役に立ちます。発達障害についての知識を深めることで、支援の質が向上し、子どもや保護者との信頼関係も築きやすくなります。

2. 児童発達支援士

児童発達支援士は、発達支援を行うための専門的な知識と技術を学ぶ資格です。この資格を持つことで、子どもの発達段階に合わせた支援計画の作成や、適切な対応ができるようになります。施設によっては、こうした資格を持つ人材を優遇することも多く、支援の現場で自信を持って働けるようになります。

3. 発達障害支援アドバイザー

発達障害支援アドバイザーは、発達障害を持つ方に対するアドバイスや支援の手法を学ぶ資格で、保護者や関係者との相談に乗る際にも役立ちます。具体的な支援方法だけでなく、社会で発達障害の理解を促進するための視点も学べるので、幅広い知識を持った支援ができるようになります。

■ 児童指導員のキャリアアップ

児童指導員の仕事を続けていると、キャリアアップの選択肢も増えてきます。次に、キャリアアップの方向性として考えられるものをご紹介します。

1. 児童発達支援管理責任者としてキャリアアップ

児童指導員として経験を積むと、「児童発達支援管理責任者」という上位のポジションにキャリアアップすることが可能です。このポジションでは、施設全体の支援計画や子どもたちの成長を見守る責任を持ち、チームをまとめる立場になります。支援の質を高め、現場の方針を策定するなど、責任のある仕事に携われるため、大きなやりがいがあります。

児童発達支援管理責任者になるための要件

児童発達支援管理責任者になるためには、以下のいずれかの実務経験に加え、指定された研修を修了する必要があります。

相談支援業務と直接支援業務の合計で5年以上、うち障害者や子どもを対象とした相談支援・直接支援業務が3年以上
② 相談支援業務と直接支援業務の合計で3年以上、さらに、国家資格が必要な実務経験が5年以上

3. PT/OT/STなどの専門資格を活かして専門性を高める

理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)など、リハビリテーション関連の資格を持っている方は、児童指導員としての活動を通して、専門性を発揮することが可能です。これらの専門資格を活かして働くと、より専門的な知識と技術を現場で活かせるため、他の職員と連携しながら、より高度な支援を提供できる点が強みです。

おわりに

児童指導員として働くことは、子どもたちの未来に関わり、成長を見守る大変やりがいのある仕事です。必要なスキルや資格を身につけることで、支援の質が向上し、より多くの子どもたちの笑顔を支えることができます。もしもこの道に進むことを考えている方は、今回ご紹介した内容を参考に、まずは一歩を踏み出してみてください。

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